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選曲コーナー(参考情報欄)



「幸田姉妹」
洋楽黎明期を支えた幸田延と安藤幸


目     次
<概要>
<読後感想文>
<参考図書と写真集>

<概要>
 幸田延と安藤幸の姉妹については、すでにMr.ビーハイブ楽師の連載「ヴァイオリン物語」の
中で言及されていますが、つい最近、さらに詳細な幸田姉妹に関する伝記が出版されました。

 題   目  「幸田姉妹ー洋楽黎明期を支えた幸田延と安藤幸」
 出 版 社  ショパン社
 発行年月日  2003年7月25日    
 内   容  第1章.黎明
        第2章.洋楽事始め
        第3章.延(1870〜1946)の留学
        第4章.幸(1878〜1963)の留学
        第5章.遠距離結婚の走り(幸の家庭生活について)
        第6章.バッシング(東京音楽学校を去る)
        第7章.在野の音楽家(個人教師として)として
        第8章.非礼(幸の東京音楽学校離任劇)
        第9章.生涯ヴァイオリンと共に
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<読後感想文>
 八歳ちがいの「明治の姉妹」が音楽という芸術を通して、姉妹が助け合いながら、世界を股に
生き抜いた「明治の女」伝記です。正に明治の日本を背負って近代を通り越して、現代日本を誘導
した姉妹であることが、感じられる読み物です。
 時代の大きな変わり目の時、異常に飛び抜けた能力を発揮して、世間をあっといわせる人物が
出てくるものです。幸田という江戸時代の武家社会の枠組みにあった家族が、時代の変わり目に
遭遇して、時流に逆らわず、果敢に家族ぐるみで挑戦し、その持てる能力を存分に発揮した
「典型的な優れた明治維新期の日本人」であることに一層の感動を覚えます。
 いろいろな分野で日本国は、わずか40年足らずで、世界の一流国に肩を並べられたのも、音楽
分野における「幸田家」のような日本人家族が、それぞれの分野で、その民族的努力をしたことに
依るのでしょう。

 第二次大戦後、富みに最近の二,三十年に、音楽の世界では、世界的に日本人が注目され、
活躍する人が多くなりました。特に、ピアノやヴァイオリンの世界での若手の活躍は、素晴らしいもの
があります。このような活躍も、戦後突然に湧いたのではなく、明治維新以来の幸田姉妹のような
優れた先人の努力が民族の底流に流れていて、若人の才能が光り輝きだしたと考えたいところです。
 現在、真の意味で音楽を人生の楽しみとして、人々に浸透してきたのも、これらの優れたパイオニア
のお陰であると改めて実感した次第です。             
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<参考図書と写真集>
 明治の日本を背負った「幸田姉妹の写真」に上記の感動を再確認できます。

 右側:姉の幸田延、左側:妹の安藤幸             
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平成15年8月26日  ***編集責任・錦生如雪***


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