ヴァイオリンとヴァイオリン音楽



第一楽章 ヴァイオリンの歴史


(Mr。ビーハイブ楽師の話題メモ帳)

(その8)ヴァイオリン名工

(5) <その他の名工達>

    
名  工生没年活動場所活動状況
フランチェスコ・ルシュリ1654〜1719クレモナ ニコロ・アマティの弟子。アマティのグランドパターンのヴァイオリン(以下、Vn)を作り続けていたが、 音量がある上に甘美な音色であった。ニスも非常にきれいであった。
ロレンツォ・ストリオーニ1750〜1802クレモナ 質の良い材料を使い、ガルネリモデルのVnを作っていた。ニスについては、 彼は時間のかかるオイルニスを嫌い、速乾性のアルコールニスを使った為に、 初期のクレモナの名器には到底及ばなかった。ただ1775〜1795年にかけて 作られたVnに素晴らしいものがあり、ヴユータンも彼のVnを使っていたと言う。
サント・セラフィン1665〜1748ヴェニス 彼はアマティの弟子であったが、作品はスタイナーの影響を受けていたと云われている。 外形、f字孔表板のふくらみに至るまで、スタイナーに近いものである。ニスは非常に きれいなものであり、アマティの影響をそのまま受け継いだと見られ、音色も甘美で 、アマティやストラディヴァリに匹敵する程のものであったと言う。 
ドメニコ・モンタニャーナ1689〜1756vendig 彼はクレモナでニコロ・アマティの弟子として仕事をしたが、その後ヴェニスに移る。 スタイナーとストラディヴァリを尊敬しており、ストラディヴァリのロングパターンを もとにして素晴らしいVnを作っている。
マテオ・ゴフリラー1689〜1742チロル ヴェニスの最も優れたVn製作者である。彼の作品はスタイナーとストラディヴァリの 長所を取り入れており、その細工は絶妙であると共に、ニスも非常に美しいものである。 音色もよく、ヴェニスだけではなく最高級のVnと云われている。
カルロ・トノーニ1719〜1768ボローニャ ヴェニスで仕事を始め、後にローマに移っている。トノーニはアマティ派の技術を引き継いで、 材料としては中級品であったが、ニスは赤みを帯びた極めて美しい仕上がりであった。 彼はアマティ特有のふくらみのあるVnではなく、ふくらみの少ないフラットな胴のVnを作った。 そしてその音色は極めて力強く、イタリアで広く愛用されていたと言われる。
ジョフレット・カッパ1643〜1716クレモナ ニコラ・アマティの弟子。彼は材料も悪く、技量もアマティとは比較にならなかったと 言う説があるが、一方でアマティモデルのコピーを作る天才的な腕前を持っていたので、彼の作った Vnの多くのものが、アマティのVnとして売られていたと伝えられている。然し彼の作品の音色は 極めて甘美であったため、ヴィオッティやプニャーニは、カッパのVnを愛用していた。
カルロ・フェルディナンド・
ランドルフィ
1713〜1787ミラノ 彼はミラノ派の最後のVn製作者である。 彼はデル・ジェスのVnをコピーしたので、 デル・ジェスの弟子であると思われていたが、誰に製作技術を習ったのか不明である。 彼はデル・ジェスと同様にエキセントリックな人物であり、常に新しいものを模索していたので、 偶然に素晴らしいVnが出来る事があったと云う。ニスは美しく、クレモナのVnに匹敵するもので あったと言う。

 その他にもイタリアのみでなく多数のVn製作者がいたが、ここでは省略したい。

次に日本のVn製作者にふれてみたい。


平成14年5月10日  ***編集責任・錦生如雪***


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