ヴァイオリンとヴァイオリン音楽



第一楽章 ヴァイオリンの歴史


(Mr。ビーハイブ楽師の話題メモ帳)

(その6)ヴァイオリン名工

  (3)ガダニーニ一族

 ロレンツォ・ガダニーニ(1685〜1760)Laurentius(Lorenzo)Guadagniniに始まったクレモナの ガダニーニ一族はヴァイオリン(以下、Vn)製作の一族としては最も長い歴史を誇っており、末裔の フランチェスコ・ガダニーニが1948(昭和23年)に没するまで、実に250年に及ぶ。

 初代のロレンツォ・ガダニーニはアントニオ・ストラディヴァリの弟子であった。
 ロレンツォ・ガダニーニは、アマティやストラディヴァリに似て良い材料を使っており、Vnの 形状は大きめで幅の太い造形であるが、アーチ形の形状は様々で、木目、細部の仕上げは大変良好と 言われる。ニスも赤みがかった金色の美しいものである。

 音量は大きく、音質もきれいで、演奏家に好まれたと言われる。
 このガダニーニ一族の中で最も秀でゝいたのはヨハネス・バティスタ・ガダニーニである。
            Giovanni・Batista Guadagnini(Joannes・Baptista)(1710〜1786)

 彼はロレンツォの息子であり、ストラディヴァリに近いモデルを製作した。アーチ形状は様々で あるが、晩年のものはフラットな傾向が見られる。F字孔、スクロールが大きいのが、彼の特徴と される。彼は最高の材料を使っており、ニスの色も黄褐色の輝くばかりの美しいものであり、 音量は大きく、音質も良いため、後に演奏会用のVnとして大変高い評価を受ける。

   J・Bガダニーニは屡々ストラディヴァリモデルのものを作っているが、完全な模倣ではなく、 彼の独創性を加えたものであったと言う。
 ガダニーニ一族は250年という長い歴史があり、その間大量のVnが製作されたものと思われるが、 このJ・B・Guadagniniを越える製作者は出なかった。


平成14年4月29日  ***編集責任・錦生如雪***


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