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選曲コーナー(参考情報欄)



「山崎ディスククラブ」情報


  京都盆地の北から、東から、南から三河川が流れ寄ってきて淀川へと、一つの流れに合流する地点が、
日本歴史上も何かと由緒深い「京都府乙訓郡大山崎町」です。
 JR京都線の「山崎駅」と阪急電車京都線の「大山崎駅」に挟まれた旧西国街道沿いに、「山崎
ディスククラブ」があります。
 「大山崎駅」から西の方「離宮八幡宮」の方向に向かって右手、街道に面して、野村医院の古い
屋敷があります。この私邸の応接間を「野村リスニングルーム」として、LPレコード鑑賞会を、
なんと574回も開いておられます。

 月一回としますと、45年間続けていることになります。大変なレコード愛好会というべきでしょう。
 このレコード愛好会のことは、音楽評論家の村田武雄さんが随筆「レコードとの存在」に書いて
おられます。
 
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第574回 レコードコンサート

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曲番作曲者作品演奏者
Tテレマン
(1681〜1767)
パルティータ
第2番ト長調
バロック・オーボエ:ポール・ドンブレヒト
チェロ:ヴィーラント・クイケン
Cem:ロベール・コーネン
Uカバレフスキー
(1904〜1987)
ヴァイオリン協奏曲
作品48
Vn:ピンカス・ズッカーマン
指揮:ローレンス・フォスター
ロイヤルフィルハーモニー
Vシューマン
(1810〜1856)
ピアノ三重奏曲
ニ短調作品63
P:アルトゥール・ルービンシュタイン
Vn:ヘンリック・シェリング
Vc:ピエール・フルニエ
Wモーツアルト
(1756〜1791)
ピアノソナタ
第15番ハ長調K545
P:内田光子
XJ。S。バッハ
(1685〜1750)
カンタータ
第140番
指揮:アーノン・クール
コンチェントゥス・ムジクス・ヴィーン
  コンサートの作品は、なかなかいろいろの面より配慮された選曲であることが分かります。
 (1)作曲家の年代は、バロックからロマン派時代人を幅広く含めている。
 (2)作品形式もソロ、室内楽、管弦楽など多彩である。
 (3)演奏者は、いずれも優れた奏者で、かつ各国から選定がされている。

 ある種の音楽評論に見られる「独断と偏見」の評論をあまりしないで、聞くことに十分時間を
かける配慮がされている企画でした。
 長期に渡って参加している人々の集まりでもあり、無駄な説明の時間は一切必要無い点が、
このコンサート同好会が長続きしている理由かも分かりません。

 今後益々レコードによる素晴らしい音楽提供の場であることを記念します。


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第580回 レコードコンサート

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曲番作曲者作品演奏者
TJ。S。バッハ
(1685〜1750)
ブランデンブルグ協奏曲
第1番へ長調
指揮:カール・リヒター
ミュンヘン・バッハ・オーケストラ
Uフリュメリー
(1908〜?)
スエーデン歌曲 テノール:ニコライ・ゲッダ
ピアノ:ヤン・アイロン
Vブラームス
(1833〜1897)
ヴィオラ・ピアノソナタ
第2番ホ長調作品120−2
ヴィオラ:ヨゼフ・コヂュセッタ
ピアノ:ヤン・ノヴォトニー
W名ヴァイオリン聴き比べクライスラー
メヌエットほか
ヴァイオリン:サルバトーレ・アッカルド
ピアノ:ローラ・マンチーニ
Xドビュッシー
(1862〜1918)
交響詩「海」 指揮:ゲオルク・ショルティ
シカゴ交響楽団
  今回のレコード鑑賞会で、圧巻だったのは、第4番目の演奏曲目である「名ヴァイオリンの聴き比べ」
でした。
 この内容をもう少し詳しく書きますと、次のようになっています。すなわち、演奏曲目、演奏者より
演奏された楽器が極めつけの物ばかりでした。

 番    製作者名    名 称     製作年     演奏曲目

 1 A.アマーティ    ”カルロ9世” 1566年  クライスラー「メヌエット」
 2 N。アマーティ    ”ハーモニー” 1658年  クライスラー「アンダンティーノ」
 3 G。グワルネリ    ”Quarestani"   1689年  シューマン 「ロマンス」
 4 G。グワルネリ    ”デット・   1734年  グラナドス 「スペイン舞曲」
               デル・ジェス”      
 5 A.ストラディヴァリ ”クレモネーゼ”1715年  クライスラー「ウイーン奇想曲」

 第一番目の古楽器に至っては、今から、約440年前。1560年代とは、イギリスでは、かの
シェクスピアが生まれた頃で、日本では、織田信長が大活躍をし始める頃です。しかも、キリスト教の
宣教師を通じて、初めて、日本人が西洋の音楽(宗教音楽主体)や楽器(オルガンなど)を見聞きする
ことが出来るようになった時代です。
 その当時の楽器が今に生き、且つ現代人に音楽を送れるというわけです。正に、時代の流れは、
100年単位ではなく、500年単位で考えねばならないような壮大さを感じます。

 今回レコード鑑賞会で聴けた音楽も、ヴァイオリンの名手サルバトーレ・アッカルドの手になる
豊かな音色の音楽で、とても四百年以上前の楽器による演奏とは、思えないような印象深い物でした。

 因みに、このレコードは、山崎ディスククラブの主宰者がウィーンで購入してきた物で、
ジャケットには次のメモがありました。

 「I violino di CremonaーSalvatore Accardo」
   Recorded by Giulio Cesare Ricci in the Palazzo Cavalcabo 
       in Cremona in November 1993
      Prpduced by Giulio Cesare Ricci


     *******(参考メモ)ヴァイオリニスト アッカルド ******

 このレコードのヴァイオリン演奏者は、イタリアのヴァイオリニスト、サルバトーレ・アッカルドです。
 彼の略歴を下記にメモしておきます。

 1941 イタリア・トリノ生まれ
 1954 ナポリ聖ピエトロ・ア・マッジェラ音楽院卒業。
 1958 ジェノバ・パガニーニコンクール優勝、独奏者として活躍。
 1959 シェナ夏期音楽講座出席、国際コンクール優勝。
 1968〜1971 イ・ムジチ合奏団の第一ヴァイオリン奏者として活動。
 1970 ナポリ室内音楽祭創設。

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**************(関連する古楽器の演奏会例)****************

  今と昔の楽器で綴る  名曲を聴き明かそう  ・・・バッハからマイ・フェアレディまで

 主催 財団法人高槻市文化振興事業団  平成14年9月22日  於 高槻現代劇場

 演奏団体 コレギウム・ムジクム・テレマン
      チェンバロ(ミュージックディレクター) 中野振一郎
      バロックヴァイオリン          中山裕一
      バロックトランペット          横田健徳
      フラウトトラヴェルソ          森本英希

 バロック楽器での演奏曲目 
      パーセル(弦楽のためのロンド・ニ短調) パッヘルベル(カノン・ニ長調)
      ヴィヴァルディ(四季より春・第一楽章) バッハ(管弦楽組曲第3番・ニ長調)
      ヘンデル(トランペット組曲・ニ長調)  バッハ(ブランデンブルグ協奏曲第5番・ニ長調)

 作曲者当時の楽器で、その作曲者の曲を演奏する事は、最も作曲者の意図に沿ったことになるのでしょう。
 この楽団を引っ張っているチェンバロと指揮者の指揮ぶりは、17世紀あるいは18世紀における
 宮廷音楽会を彷彿とさせるものでした。

平成14年10月10日(追記)  ***編集責任・錦生如雪***


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