対象の単行本は次の一冊です。
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名随筆選 音楽の森シリーズ 全6巻 音楽之友社 1989年 1 串田孫一編 「音楽との出会い」 2 遠山一行編 「ピアノに寄せて」 3 辻 邦生編 「絵と音の対話」 4 諸井 誠編 「レコードと私」 5 池内 紀編 「旅の音楽」 6 畑中良輔編 「声の悦楽」 |
このシリーズの内 4「レコードと私」編で次の30名が随筆各一編を寄稿しています。
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中島健蔵 河盛好蔵 大久保喬樹 饗庭孝男 桶谷秀昭 粟津則雄 篠田一士 川村二郎 五味康祐 原田康子 岡部伊都子 佐藤愛子 波多野一雄 秋山ちえ子 萩原葉子 辻 邦生 阿川弘之 河野多恵子 佐多稲子 高橋英郎 永井路子 三浦哲郎 栗田 勇 柴田南雄 串田孫一 尾崎喜八 団伊久磨 山口昌男 諸井誠 そして村田武雄 |
それぞれこれまでの人生に於けるレコードとの関わり、思い出等を綴っています。 「山崎ディスククラブ」について、村田武雄さんは、次のように随想を寄せています。 「・・・野村忠人さんは、非常に音楽に通じたお医者さんで、阪急の大山崎駅前にある、 野村医院の院長さんである。・・・ヨーロッパにまで、歌劇を見に出かれたり、 音楽会ばかりではなくて、レコードをおびただしく収集している。 ・・・野村忠人さんが主催する「山崎ディスククラブ」が、なんと三十周年を迎えて、 京都の京大楽友会館で、この四月(1989年)に、演奏会とパーティを開くことに なったのである。・・・」 「・・・同好の士には違いないが、それを集めて、継続的に開催するとなると、幾多の 面倒な問題が現れて、兎角、幾回も経たずして、立ち消えになる場合が多い。 ところが「山崎ディスククラブ」は、そうした問題を克服して、三十年も続き、 コンサートも359回(1989年時点)になった。」 「・・・なかなか、聞く者の気持ちの流れを考慮しての、変化に富んだ、良いプログラムである。 この程度の内容のものを持って、毎回プログラムを編成してのコンサートに集まる人々は、 音楽が好きで、ある程度の理解力があって、そして、レコードを愛好していなくては、 おそらくついてゆけないであろう。また、野村さんの解説や聞く雰囲気の良さがなれれば、 なかなか、毎回もとに楽しんでは、いられないであろう。」 さて、村田武雄氏のレコードに持っている考えは、 「・・・レコードの音楽は、その価値を認めるものにのみ訴える」とは、私が常に言い続けて きた言葉である。・・・・ レコードを愛する人々はその価値を自ずからに身に感じて、初めて、その良さを解することが 出来るように、熟しているからでもある。」 「・・・レコードを愛するもののみが得られる音楽経験の醍醐味が、「山崎ディスククラブ」の 三十年の収穫というも過言ではなかろう。また、主催する野村忠人さんの唯一といってもよい、 大きな収穫であろう。・・・・」 と結んでおられます。